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2014年8月17日 (日)

【立ち読み】「早蕨」6月号⑧ メードイン大阪の駄菓子

 実は大阪は駄菓子の”名産地”だ。子どもたちが小銭を手の平に握りしめて、真剣な眼差しで、駄菓子を選び、足し算勘定をして店のおばちゃんとやり取りをする…駄菓子屋はコミュニティ体験の原点になっている!

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 ひとつひとつの駄菓子には、驚きや笑いのネタとぬくもり感が盛り込まれ、子どもたちへの愛情で満ちている。その基盤は大阪ならではの、ものづくりの知恵と技術の積み重ねであり、駄菓子ワールドは、まさに”大阪文化”なのである。

 「煙草を吸う大人の真似をしたい」と子ども心をくすぶったのが「ココアシガレット」。大阪市淀川区の「オリオン」が1951年(昭26)に開発して大ヒット。現在もさまざまに味を増やして販売している。

 「上手に口笛を吹いてみたい」憧れを叶えたのは、東淀川区の「コリス」。「フエガム」を親会社の「ハリス」から引き継ぎ、「フエラムネ」を1973年(昭48)に発売した。現在海外にも輸出している。

 住之江区の松岡製菓「満月ポン」は大阪名物として土産にも使われるようになった。アポロ宇宙船が月に行ったことから、それまでの「ポンせんべい」から名前を変えたらしい。

 生野区にはメーカー本社が集まる。
 「セコイヤチョコレート」「チョコエッグ」の「フルタ製菓」は林寺に。
 「島田のラムネ」の「島田製菓」は巽(たつみ)巽(たつみ)西。
 「はちみつきんかんのど飴」「のど黒飴」をはじめとするのど飴に定評ある「ノーベル製菓」が巽北。
 「丹生堂本舗」といえばラムネ、チョコ、グミ…で新今里に。舎利寺には「薮内製菓」…まだまだある!?

 松屋町界隈には「扇雀飴本舗」。歌舞伎役者の中村扇雀(現坂田藤十郎)に因んでネーミングされた商品「扇雀飴」をそのまま社名にした。飴やグミの「UHA味覚糖」、パイン飴」の「パイン(株)」と、ナゼか飴の会社が多い。

 堺では「前田のクラッカー」の「前田製菓」、「都こんぶ」の「中野物産」、「シスコーン」「ココナッツサブレ」の「日清シスコ」。「世界一小っちゃなコンペイトウ」を開発した「大阪製菓」は、職人技術をアピールして残したいと考え、堺と八尾に「コンペイトウミュージアム」を開設している。

 他にも、食感や占い、パロディを楽しむ菓子は尽きない。
 あの日、あの時、あの頃のおやつ…。メードイン大阪の駄菓子は、子どもにとっても大人にとっても、人生の物語を彩る大切な宝石なのだ。

(中村貴彦。「早蕨」6月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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