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2014年8月26日 (火)

【立ち読み】「早蕨」6月号⑬ イケ麺ず&スイーツ 時雨餅の竹利商店

  南海岸和田駅前から伸びる岸和田駅前通商店街の日本一高いアーケードを抜け、旧26号線と交わる交差点の向こう側に その店はある。僕の子どもの頃の面影はもうほとんど残っていない岸和田駅周辺であるが、40年前からその佇まいもほとんど変わっていない。その味も子どもの頃に食べたそのままで、時折無性に食べたくなる。
 
 
  『竹利商店』は、かつて岸和田藩の御用達であった菓子製造販売商で、江戸時代の中期より代々伝えられた製法で、こだわりの味を守り続けている村雨専門の老舗。店では赤(450円)・白(550円)2種類の「時雨餅」しか売っておらず、また作りおきをしないため当日作ったものが売り切れ次第閉店するこだわりぶり。
 
 
  名前の由来も、ほろほろと崩れる様が、時雨のようだから、と雅だ。肝心の味も、ぱさぱさした見た目と違い、しっとり、もちもちした食感で、控えめな甘さがあとをひく。もちもちっとした味わいの中に代々受け継がれた歴史とこだわりが感じられる。一般名の「村雨」は貝塚市西町の「塩五」の商標登録。しかし、伝承として第六代岸和田藩主岡部長住公命名の「時雨餅」がルーツである。岸和田旧市地区では「村雨」を製造し、商う和菓子店多しで、それがその街を象徴している。またそれぞれ味の違いと地元消費者の好みがあり、そこに「村雨」文化の深さがある。
 
  陳列(ショーケースとは言わない)の中にいつもおばあちゃんがちょこんと座っている。「うちのがほんまもんや~、他所とはちゃうねん、お殿様からもらった(お菓子の)名前やねん」と話す。岸和田弁丸出しで…。
 
 長年店を守り続けているこの女性の名前は竹田さん。「竹利」の「竹」は竹田が由来であろうか。竹田家が260年間この味を伝承してくれていると思うと頭が上がらない。
(後略。城塚俊彦。「早蕨」6月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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