おすすめ情報

本の紹介

« 【立ち読み】「高校生活指導」198号②  クラスはいろんな人がいてもいい~城塚実践から学ぶ | トップページ | 大会総括の事務局チーフ会議は9月20日~21日 »

2014年9月10日 (水)

【立ち読み】「早蕨」8月号① 全国大会報告号「筑波エクスプレスの無機質」

 われら遠来組が都会から大会会場筑波学院大学への移動に使った「つくばエクスプレス」。正式名称は「首都圏新都市鉄道(MIR)」の第三セクターだ。 乗った人みんなの印象は「速い」だろう。秋葉原・つくば間58.3キロを45分で結ぶ(表定速度77.7キロ)僕が乗車した北千住・つくば間は50.3キロをわずか33分なので表定速度は92.3キロ!?


 扉が閉まり滑るように動き出すと加速、あっという間に120キロ超、直線が長く、カーブも半径が大きいのでほとんど減速する必要がない。各駅に可動式ホーム柵(ホームドア)が設置されているので通過駅も120キロでぶっと飛ばす。北千住から最前部で前方を眺めていたが、なかなか壮観ではある。
 運転士の様子を見ていて気が付いた。全く動きがないのだ。運転台の左側にノッチとブレーキが一体となったハンドルがあるが、運転士は左手を添えただけで全く動かさない。


 「そうや、つくばエクスプレスはATOやねン」 


「ATO」とは「自動列車運転装置」。文字通り、自動で列車が動き止まるのである。実用化されたのは確か1981年の神戸地下鉄がはじめだったと思う。鉄道技術としては特に珍しいものではなくなっている。神戸の「ポートライナー」「六甲ライナー」、大阪の「ニュートラム」などはATOの無人運転。神戸のほか、福岡、札幌、仙台の地下鉄、東京では南北線、副都心線等、大阪の長堀鶴見緑地線あたりが有人運転で営業している。つくばエクスプレスが採用したのも当然といえば当然。


 それにしても運転士に動きがない。左手をノッチに添えたまま動かない。ATOなれば信号もないので指差喚呼の「進行!!」もない。(ATO解除時の手動運転の訓練を受け習熟しているのは勿論である)「この人(運転士)、面白いんやろか?」という要らぬ疑問が湧いてきた。自動は自動で本当にケッコーなのだが、人を介しているという感覚がないので、つまらなくなってくる。「おもんない」のである。 「そういえば学校も、ATO化の傾向にあるな」 自分で考えることを許されずマニュアルと報連相に若手は絡めとられているのではないか、とふと思うことが間間ある。ICTに逆にどれだけ手間と時間を煩わされているか!?


 各駅にホームドアが設置されているので、どの駅もみんな同じに見える。酔っていたり、居眠りしていたら間違って降りてしまうだろうな…一言でいうと「無機質」。そんなことを想い前方を眺めていたら終点「つくば」に着いた。 地下鉄から地上にあがると筑波学院大学がどっちの方向かよくわからない。3日間滞在したが、地理がよく呑み込めない。交差点の風景がどこも同じ。整備された街なのだが「無機質」。正直こんなところで学生生活を送りたくはないな。


(中村 貴彦「早蕨」8月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

« 【立ち読み】「高校生活指導」198号②  クラスはいろんな人がいてもいい~城塚実践から学ぶ | トップページ | 大会総括の事務局チーフ会議は9月20日~21日 »

早蕨(さわらび)」カテゴリの記事