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2014年9月 4日 (木)

全国大会後「私」の後泊②

結城の町の話からずれました。関東鉄道終点下館で水戸線に乗り換え結城に降り立ったのは夜7時前。しかし駅前の商業施設は閉鎖され、本通りを歩いてもほとんどの店がシャッターを降ろし、人はほとんどいません。町の現状と紬で栄えた過去との落差に愕然としました。斜陽になっていることは想定していましたが、これほどとは。昨夏生活指導研修の講師で訪れた徳島池田の夜の7時とほとんど一緒でした。


かろうじて1軒だけ開いていた食堂に入りました。そこで、結城が関西同様「うどん」のメッカであることを知ります。「結城うどん」という名称です。焼肉丼についていたうどん、だしは当然関西とは異なり、醤油でした。結城は「醤油」も名産の1つなのです。


翌朝レンタサイクルで結城の町を思う存分満喫しました。夜はひっそりした町ですが、日中改めて見ると、あちらこちらに明治時代に建てられた蔵が当たり前のようにありました。それらは「文化財」としてではなく、人々の「暮らし」として今も建っています。紬の生産は往時の勢いを失くしていますが、いまだに紬問屋が軒を並べ、結城紬の生産工程を見れる店舗があります。「郷土館」という結城紬のメーカーの展示館を訪れてびっくりしたことは、結城紬を卸す8割が関西であることです。北関東とりわけ茨城は関西とのつながりをほとんど感じない地域のように思っていたので、なおさらびっくりしました。初めて訪れた結城の町でしたが、紬のことを詳しく知ることによって、祖父や母の口からよく出てきた、単なることばとしての「つむぎ」が「紬」という意味のある言葉として心で捉え直すことができました。
(札埜和男。つづく)

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