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2014年9月12日 (金)

【立ち読み】「早蕨」8月号① 全国大会報告号 一般分科会 「判断を揺らし、認識の変容を促す授業」に参加して

 最近の高校生が、友達との関係を「やさしい」ものとして構築し、深くかかわりを持とうとしないこと。そのことにより、公共圏が形成されず「私」の世界に閉じこもりがちであることから、3年次の現代社会の授業において、討論を通じて、意見の違いを出し合い、聴きあうことを主眼とした授業実践をされている。その報告であった。


 授業の展開は良く考えられており、まずは生徒たちに直接かかわるようなテーマ「14歳の母」を取り上げ、そこではそれぞれの素朴な意見を聞きあうことからスタートし、さらに出てきた意見に対し「なぜ」と問いかけを行うことで、さらに自らの意見の根拠を探っていく。授業は徐々に生徒同士の班討論の形をとり、それぞれの意見を聞きあう。また教師からの情報の提示により、新たな事実と出会うことによって、その判断を揺らされる。最終的にディベートで、自ら情報を集めながら、どのようにそれららに向き合い判断するのかを考えていく。

 森は、この流れにさらに一つ工夫を凝らす。ただディベートをして終わりというのではなく、ディベートの最終段階で教師からの仮説の提示を行うのだ。例えば「死刑の廃止」のテーマにおいて、「死刑の執行の停止」を提示する。このことによって2項対立的なディベートのもつ課題の解決をねらっていた。

 私は今回全国大会にてこのような討論を柱とする実践報告を他にも参加したのだが、そこでも同様に感じたことを一点。確かにこれらの実践では、生徒たちは判断を揺らされ、多様性に触れていく。そこでそれぞれの違いを認めようという姿勢を身につけていっているのではないかと感じた。ただ、その違いをはっきりと認識したあと、どのように違いを乗り越えていくのかという段階までは取り組めていないように感じられた。

(後略。「早蕨」8月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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