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2014年9月 9日 (火)

【立ち読み】「高校生活指導」198号②  クラスはいろんな人がいてもいい~城塚実践から学ぶ

城塚実践の分析を、「同期」の三木さんが担当。


(前略)


 特にその長所が発揮されるのは行事で様々な仕掛けしている点である。体育祭では「大分コスモレディース」のビデオを見せて生徒の志気を高め、体育祭後は巨大バケツプリン(本文では割愛)をみんなで食べてクラスを盛り上げるという仕掛けをしている。このように、行事での成功体験を通じて、生徒も教師も「楽しい」という気持ちを共有し、クラスをまとめ上げていくのが城塚実践の核となる部分である。それは城塚先生自身が「岸和田だんじり祭り」に慣れ親しんで育ってきた「お祭り男」だから、生徒たちに「こんなことをしたら楽しい」ということを提示することができるのであり、おそらくこれまでのHRづくりにおいても同様のことをして成功してきた経験があったであろう。


ところが、そんな城塚先生の思いとは裏腹にYは自分勝手な行動をし、次第にクラスメイトから「Yの態度はおかしい」という思いを抱かれる。その結果、LINEでYに対する誹謗中傷が横行し、Yを排除する力が働くようになる。だが、城塚先生は誹謗中傷の犯人を捜すことで解決するのではなく「焦らずゆっくり人間関係を作」ることを生徒たちに要求し、異質な他者を排除して人とつながる関係がクラスにできつつあることを生徒に自覚させる。そして、多様な人間を認める人間関係の作り方もあることを提起し、実現するために学級委員長たちとYをクラスに溶け込ませる方策を考える。また、クラスになじめないことをクラスメイトのせいにしようとするYにも、本人が少しずつ変わっている事実を受け止めつつ、周囲への要求も少しずつでいいのだと諭す。感覚ではなく、事実に基づいて述べることで、Yにとっても自分の何がよかったのかを理解できるようになっている。


 
  (後略。三木啓司。「高校生活指導」198号。発売中)

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