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2014年10月23日 (木)

【立ち読み】「早蕨」8月号⑬ 先生に教えたろ、LINE(下)① 

◎前号まで
 LINEやスマホどころか「携帯電話すら持たない(※朝日新聞に書かれた表現。2014,3,20)」サトウに対し、「各班5分間でLINEについての「授業」を行う」という1年生現代社会の授業実践です。

授業見学者多数 ~おとなたちの注目度が高い!

 高校生の「授業」を聴きに、多くの方々が教室に来られました。校長や他教科の先生(合計7名)、大学の研究者(前回寄稿してくれた和歌山大・平田さんら)、区役所の方、新聞記者さん(3社)、関西消費者協会の方、などなどなど。クラスメートやおとなたちからの質問に、“専門家”たちは堂々と受け応えをする。しっかり自信も増したようです。
 さて、ぼくがこの授業を学校内外の人に公開したのには、実は隠れたねらいがあります。
  LINE使いの名人である高校生は、ある程度の知識を持っているだろう。でも、深部までは知らないからさまざまな問題が起こっているのも事実。専門的に研究・調査をしている方に、注意すべき点をミニレクチャーしてもらいたい。もちろん、お金はかけずに。

 関西消費者協会の方や朝日新聞の全国版でLINEについて連続取材記事を書かれている記者さんには、

「ぜひ授業を見に来てください。そのとき、授業終わりに10分間だけお言葉をくださいね」

 とのお願いをしていました。
 しかし、生徒たちの熱演(熱「授業」)とその後の質疑応答が旺盛で、実際、「専門家からの10分間レクチャー」の時間はどのクラスもなかなかとれませんでした。

 いっぽうで、このとき生徒たちが書いてくれた感想文を読むと、

「LINEについて知ってるつもりだったけれど、知らないことがいっぱいわかって勉強になった」
「不安に思いながら使っていたけど、他班の授業で注意点がわかった」

 といったような、「新発見」を語る者がたくさん見られました。ぼく自身、「へー、そうだったのかぁ」と感心した、「LINEの既読機能は、ケータイがつながりにくかった東日本大震災時の対応策として生まれた」ことなどは、日ごろ既読に対して微妙な思いをしている生徒たちにとっても驚きでした。「既読表示をつけずに読めるアプリがある」「いやいや、アプリなしで読める裏ワザがあるよ」などのやりとりで、LINE未経験のぼくもなんとなく仕組みがわかるようになりました。

 今津孝次郎氏(名古屋大名誉教授)は、「ケータイ・スマホ」のリテラシーに継続的に取り組む金城学院高校(名古屋)を指導されています。そのなかで、「大人による「規制主義」でない、同輩によるピア・コーチングを通じた「自己規律主義」の啓発活動」の重要性を強調しておられます(今津孝次郎『ケータイ・スマホ・ネット教育のすすめ』。学事出版)が、もちろん、この時点のぼくはまったく意識せずの、いつもの「リクツはあとからついてくる」実践でした。

(つづく。佐藤功「早蕨」8月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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