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2014年10月 4日 (土)

【立ち読み】「早蕨」8月号⑧ 特別支援教育と学校変革 

  (前略)


  私は、この報告を聞きながら、私の仕事の預かり保育の子どもたちのことを思い浮かべていました。年々こういった困難を抱えた子どもたちが増え、私たちの現場でも試行錯誤の日々が続いています。でも、この子どもたちとその集団を見ていると、その程度の差はありますが、たとえ自閉と言われている子どもでも基本的に友達を欲しています。そのかかわりの中で、当然オモチャの取り合い等のトラブルが毎日起きるのですが、そこにいる私たちが「こういう時は、『かして!』っていうとみんなちゃんと貸してくれるんだよ」と子どもたちの前で助言します。すると子どもたちは、すっとオモチャを貸してくれたり、納得のいかない子は「いやだ!」と言いつつも、私たちの仲介のもとで話し合いながら折衷案を出してくれるのです。自分の話を聞いてもらえないと訴えてきたら「○○ちゃんが話を聞いてもらいたいみたいだよ」と子どもたちに声を掛けると、耳を傾けてくれるようになります。そんなことを日々繰り返すうち、子どもたちはその子の特性に気づき、煩わしさを感じつつもその子がいることで遊びが面白くなることも体感し、一緒に遊ぶためのかかわり方を見つけていくのです。それは、大人が理解するより自然な形で吸収されているようで、子どもの柔軟さを思い知らされる場面が多々あります。


 
  でもこのような子どもたちが、学齢が上がるにつれ排除傾向が高まるのはなぜでしょう。この分科会でも論議となった「障がいの開示」について、当事者の保護者たちが一様に言われることがあります。「開示をしてこの子のことを理解してもらいたいけれど、クラス集団が落ち着かない状況の中では、かえって二次障がいが心配でできない」と。


現在、私がかかわっている困難を抱えた子どもの母親たちが、「発達障がいをみんなに理解してもらおう」とPTAの学習会を計画されています。子どもも親も先生も地域の人も、まずは「発達障がいを知る」ことから始めることが大切なように思います。


(後略。M。「早蕨」8月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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