おすすめ情報

本の紹介

« 1年の「締め」は奈良教 | トップページ | 【立ち読み】「早蕨」10月号⑮ 大阪高生研協力企画あれこれ④ 南大阪例会 »

2014年12月24日 (水)

【立ち読み】「早蕨」10月号⑭ 大阪高生研協力企画あれこれ③

  第3回授業工房は、9月23日(祝)14:00~クレオ大阪中央で開催しました。中村貴彦先生が古典、首藤広道先生が日本史の模擬授業を行いました。

「だいこんみずまし」 このように受験で覚えましたよね。「鏡もの」は古典が苦手だった私にとって、単なるテクニカルタームでした。主語述語の省略、敬語と謙譲語の使い分け、古文は高校時代、英語以上の難敵でした。


  今回、中村さんが解釈してくれた「花山院の出家」のくだりは、独特の語り口、解説(「有明の月」など)も手伝って、実に生き生きとしたイメージが浮かびました。出家を決意しながらも逡巡する花山帝、父の歓心を買うため自分を信頼してくれていた帝を裏切る道兼、兄弟の競争を煽りながら道兼を操縦する「黒幕」兼家、など直接記述されていない“仁義なき暗闘”が透けてみえ、それに「陰陽師」安倍清明や「いみじき武者」源満仲など芸能・講談でお馴染の名脇役もちらつく、古文解釈のむこうに歴史絵巻がひろがり“マニアにはたまりませんなあ~”。


  首藤さんの平安時代を概観しつつ、天皇家、摂関家ともに権力継承法がまだ確立されておらず、お互いに後ろ盾が必要で“持ちつ持たれつ”の関係であった、という指摘も面白かったです。


  おそらく一般的な日本史授業では「花山院」はエピソードとして扱う程度ではないかな、と思われます(自分はほとんどしゃべった記憶がない、だいたいは“北家の他氏排斥”の後、“道長・頼通の全盛期ですな~“みたいな・・)。


  天皇の外祖父になるためには手段は選ばぬ!!ところ、すでに次代の主役、武士も一役買っているなど、「使ってみたい歴史教材」だと再発見させてもらいました。

(後略。長沼達。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

« 1年の「締め」は奈良教 | トップページ | 【立ち読み】「早蕨」10月号⑮ 大阪高生研協力企画あれこれ④ 南大阪例会 »

早蕨(さわらび)」カテゴリの記事