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2014年12月28日 (日)

【立ち読み】「早蕨」10月号⑯  一般分科会・国語で扱う原発授業~授業の枠組みを考える~レポート

(前略)議論②には超進学校に勤める報告者の体験が背景にある。良かれ、と思って受験知を超えた授業を展開しても、特に3年生になると、見向きもしない生徒が出てくる。とりわけ3年現代文は「内職」との戦いである。授業内容でこちらを向かせたい、惹きつけたいと思う。(中略)中には学んだことや考えたことを社会にどう還元して自分はどう生きていくか深く思いを巡らす生徒もいる。しかし一方で、そういった気持ちはさらさらない生徒がいるのも事実である。国語を「学びの思想化の手助け」と捉えている報告者としては、避けて通れない問題なのである。

  この問題意識に対して森さん(埼玉)から「自分とは違う、社会的弱者に届くことばを授業で組み込めばよいのでは」という意見が出されたが、報告者としては「社会的弱者のことばを意識した授業はこれまでにも何度も行っている。今回の生徒にしても2年次に水俣病患者を招いて話を聴かせたりしている。でも社会的強者の意見を浴びるとそちらにいとも簡単に流れてしまう。揺るぎない自分の意見を持つにはどうしたらいいのか」と返した。

  それに対する内田さん(埼玉)の意見が胸に響いた。「受験知にしか関心を示さない生徒やすぐになびく生徒には、結局『根っこ』がない。生命としての自分の内面でやりとりができるかどうか、人としての判断力があるかどうかに尽きるのではないか。彼らはそれに蓋をした状態なのだろう。魂に響くものに触れるという体験があるかどうかでもあるのだろう」

  また続けて望月さん(茨城)が自身の実践から意見を出された。「茗溪学園では『17才の卒論』という個人課題を出していて、そこでどういう生き方をしていきたいか問うていた。その課題を通じて、社会的に貢献している大人に出あった彼ら彼女らのその後を見ると、社会にどう還元していくか実践して生きている生徒が多くみられる」(後略)

(札埜和男。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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