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2015年2月20日 (金)

【立ち読み】「早蕨」12月号⑩ ブックレビュー  『10代の憲法な毎日』(岩波ジュニア新書)伊藤真著

法学館憲法研究所(http://www.jicl.jp/ 所長:伊藤真弁護士・伊藤塾塾長)から大阪高生研宛てに新刊の献本をいただきました。『10代の憲法な毎日』(岩波ジュニア新書)です。「内容は高校生が日ごろ経験する疑問に対して、伊藤真が答える形で、憲法の理解を深めるものです。」とのことで、早速読ませていただきました。


一読してとても良い本だなと思いましたので、ご紹介いたします。伊藤真弁護士はご存知の方も多いと思いますが、昨今の憲法をめぐる政治情勢に危機感を感じておられ、立憲主義を擁護する立場で「中高生への憲法教育の充実」のためにさまざまな教材作成や講演活動で学校教育への発信をされています。


今回の本は、中高生はもちろん先生、そして政治家のみなさんには必読書だと思った次第です。内容は、高校生の沙織と健太を中心に若者たちが日常生活で感じるさまざま問題を「中高生のための憲法相談」をしている伊藤先生に相談するシナリオ形式で展開されます。


テーマは第1章『学校内での自由と権利とは?』「茶髪はルール違反、それとも・・・」に始まって、最終節の「政治に関する請願権を行使する」まで、若者たちが生活の中で遭遇する課題と憲法とのかかわりが具体的にわかりやすく述べられています。特に学校生活の部分では、権力をふりかざした管理主義的な指導に自分自身もとらわれていることに反省させられる思いもありました。


昨今の“教育改革”についても「教育を受ける権利」から述べられていて、時宜に叶っていると思います。冒頭を読んだ知人が、「伊藤先生の回答ってそこですか!?」とズバッと応えていないもどかしさを話してくれましたが、それは問題の性質がすぐには結論の出ない、つまり、それだけ憲法の考え方をふまえた上で当事者がきちんと話し合わねばならない問題が多いということの表れかもしれません。効率優先ですぐに答えを欲して時間をかけて議論をしていく姿勢が失われている風潮の中で、議論の大前提となる憲法の価値を身近な生活問題から説き起こしている本書はとても意義ある本だと思い、みなさんには大変僭越ながら一度書店で手にとられてみることをおすすめしたいと思います。


(目次:第1章「学校内での自由と権利とは?」〈1茶髪はルール違反、それとも・・・。〉〈9生徒会でできること〉他 第2章「学校という制度のあり方を考える」〈15学校が序列化されてきている?!><19優秀な生徒を伸ばす?>他 第3章「家の中での自由と権利とは?」〈21門限とか小遣いのこと〉〈24虐待から守られる〉他 第4章「社会生活の中の自由と権利」〈26習い事をする、自分を高める〉〈27生活保護、社会保障は権利!〉他 全34節 )

(首藤広道。「早蕨」12月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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